壁紙クロス張替え
壁紙の張替えは、内装リフォームの中でも特に人気があります。床や天井と比べて施工が容易で、気軽に部屋の雰囲気を変えることができるためです。デザインや機能の種類も豊富で、イメージチェンジだけでなく、消臭などさまざまな効果を期待できる場合もあります。
壁紙クロスの張替え時期
壁紙クロスの張替え時期の目安は、経年劣化の場合およそ10年程度です。日焼けやカビ、タバコや油によるシミが目立つ場合、またはシワ・たるみ・破れなどが見られると、部屋の美観が損なわれるため、早めの張替えを検討した方が良いでしょう。さらに、継ぎ目の隙間や端のめくれが目立ってきた場合も、早めの対応が推奨されます。特に水回りは傷みや汚れが進行しやすいため、他の場所よりも短い周期でリフォームを行うことが多いです。
壁紙クロスの種類
クロスの主な素材には、ビニール、紙、織物の3つがあります。
ビニールクロス
クロス張替えで最も広く使われているのがビニールクロスです。色やデザインのバリエーションが豊富で、さまざまな機能を持つものが多いのが特徴です。近年では、環境に配慮したオレフィン樹脂製のクロスも人気が高まっています。ビニールクロスは、主に次の2つのタイプに分類されます。
■ 普及品(量産品)ビニールクロス
・手頃な価格で、比較的良質なのが魅力
・ただし、色や柄のバリエーションが少なく、機能性に欠ける点がデメリット
・主に賃貸マンションやアパートなどでよく使用される
■ 1000クラス(中級品)ビニールクロス
・デザインや種類が豊富で、さまざまな機能を備えている点が特徴
・主に分譲マンションや一戸建てで使用されることが多い
紙製クロス
紙製クロスは、パルプを原料とした素材で作られています。欧米ではビニールクロスよりも紙製クロスが主流ですが、日本ではあまり使われていません。その理由として、ビニールクロスと比べて生地が薄く、下地処理に手間がかかることが挙げられます。
織物クロス
平織り、綾織、不織布など、さまざまな種類があり、高級感を演出するクロスです。従来はホコリが付着しやすく、メンテナンスが手間になるというデメリットがありましたが、近年では静電気防止機能を備えた、ホコリが付きにくい織物クロスも登場しています。織物クロスへの張替えは手間がかかるため、他のクロスと比べて施工費が高くなることが多いです。
機能性クロスとは
ビニールクロスの中には、さまざまな機能を持つ「機能性クロス」と呼ばれる製品があります。必要な機能に応じて、張替えるクロスを選ぶのも一つの方法です。機能性クロスには、抗菌フィルムを使用した「消臭・抗菌クロス」、ペットの引っかき傷に強い「耐久性強化クロス」、森林浴のようなリラックス効果が期待できる「マイナスイオン発生クロス」、そして防汚・消臭・抗菌の3つの機能を備えた「トリプル機能クロス」など、多様な種類があります。