廊下・階段のリフォーム
廊下や階段はリフォームであまり重視されない箇所ですが、家を建てる際に設計や配置を疎かにすると、後から暗さや狭さに悩まされたり、転倒などの危険を伴う場所になることが多いようです。特に高齢者がいる家庭では、安全面への配慮が重要です。階段が暗い場合は吹き抜けを設けて採光を取り入れたり、滑りやすい廊下は安全な床材に張り替えるリフォームを検討するのが良いでしょう。また、廊下の壁や階段下に収納スペースを新設することで、空間を有効に活用できます。
廊下リフォームのポイント
廊下の有効活用

廊下は、玄関や部屋を繋ぐ通路としての役割を持ちますが、工夫次第で空間に広がりや豊かさを加えることができます。例えば、廊下の突き当たりや階段の踊り場にスペースがあれば、カウンターデスクを設置して、簡単な書き物や作業ができる便利なスペースにすることができます。また、廊下が広い場合は、本棚とベンチを置いて、家族が使えるライブラリースペースにするのも一案です。このように、廊下の空きスペースを有効活用する工夫もリフォームの重要なポイントです。
収納スペースの設置

廊下の壁や天井、床下に収納スペースを設けることで、普段あまり使用しない物を収納し、家の中をすっきりと保つことができます。例えば、掃除道具や日用品のストックを廊下に収納しておけば、便利に使うことができます。また、玄関近くの廊下に洋服を掛けられるコーナーを作れば、来客用のクロークとしても活用可能です。
廊下のバリアフリー化

廊下と各部屋の境界に段差が大きいと、つまずいて転倒する危険があります。特に高齢者や身体が不自由な方にとっては危険な箇所となるため、可能な限り段差をなくすことが重要です。また、廊下は部屋や壁に挟まれていることが多いため、昼間でも暗くなりがちです。特に階段付近が暗いと危険が増すため、照明を設けるなどの対策が必要です。さらに、高齢者や障がいのある方が同居している場合には、手すりの設置や、車椅子でも十分に通行できるように廊下の幅を広げるなどの配慮が求められます。
階段リフォームのポイント
階段のデザイン性を高める

吹き抜けに面した階段などでは、片側の壁だけで踏み板を支える「片持ち」階段にリフォームすると、空間がすっきりとした印象になります。また、手すりをガラスにしたり、踏み板をパンチングメタルにするなど、さまざまなデザインオプションで階段のデザイン性をさらに高めることも可能です。
階段のバリアフリー化

階段をバリアフリー化する際の重要なポイントは、勾配をできるだけ緩やかにし、段差を低くして踏み面を広くすることです。また、踏み面が滑りにくい工夫も欠かせません。バリアフリーの視点から見ると、直線的な階段よりもL字やU字型の曲がり階段の方が安全です。さらに、両側に手すりを設置したり、足元を照らすフットライトを設置することも、階段のバリアフリー化において重要な要素です。